経営戦略本部 経営戦略部 部長
臨床試験をおこなう開発部門で長く従事し、2000年代以降JCRファーマの開発品目において、企画面での各種業務に携わってきた。
2018年より現職、グローバルに事業を発展させるための経営方針の立案や組織の強化に取り組んでいる。
私自身が入社した2000年はまだ100~120人規模の会社。当時は創業当時からの尿由来製品と成長ホルモンに関する製品2つのみでした。1990年代に生体由来成分の未知のリスクが問題視されていたことからバイオ医薬品に舵を切りました。そこから2000年代の10年間はJCRファーマとして最初のバイオ医薬品であるエリスロポエチンの開発に費やされましたが、今振り返ると当時は明確に“グローバル”を意識していたようには思えないですね。ただし少子高齢化の進む日本だけでは製薬会社が大きく成長していくのは難しくなりつつあり、薬価制度のもと薬価がどんどん切り下げられているという現実もありました。また製薬会社は1つの製品を作り上げるまでには10年以上かかるのが一般的です。
10年、20年先というのは一般的な企業からすると長い時間軸かもしれませんが、製品開発のビジネスサイクルから鑑みるとそこを見据えて何かを始めないと間に合わないのです。そのような時代背景の中で、イギリスの製薬会社と2009年に資本提携を行ったことをきっかけに、そこから一気にグローバル化が加速していきました。
人材の育成というのは大きな課題のひとつです。まずは英語でビジネスをできることが当然のスキルではありますが、単に英語を話せるというだけではなく、プレゼンテーションのスキルやリーダーシップといった角度からも、総合してグローバルでコミュニケーションを育むことができる人材を育成することに力を入れています。
“英語ができることは必須”と申し上げましたが、私自身も現在進行形で英語を勉強している者のひとりです。2017年からNEIで学習を始めました。40歳を超えると勉強ってしんどいんですね(笑)。ただ歯を磨いたり食事をするのと同じように、英語の勉強も生活の一部にしてしまうことが大事で、やっているうちにそれが習慣化して努力と感じなくなっている。
そしてそのうちに気が付いたら聞こえているし話せているんです。
個人的な感想としてNEIの良いところは英語を始めることへの敷居の低さ。オンラインレッスンなので通わなくて良いし、1コマ約30分でフレキシビリティもありますし、自分自身の業務や興味関心に直結した内容で学ぶことができるので「英語を勉強している」と気負いすぎる感覚が少ないです。
現在は会社が費用を100%負担しているので人事研修担当が進捗をチェックしていますが、個々人の英語のレベルや業務内容が全く違っても問題なく取り組むことができる点も安心ですね。
現在JCRファーマは、自社の希少疾病に対する開発品を世界中の患者さんに届けるための本格的なグローバル化への転換期にあります。社員数は800名を超える企業になりましたが、そのほとんどが日本人で、組織の実態としては日本スタイルのビジネスが根底にあって、そこにグローバルの観点が入ってきた、という感じです。
管理本部 人事企画部 次長
JCRファーマへ英語トレーニングを提供しているNEIとは2017年に出会いました。弊社の会長兼社長である芦田も「我々の規模で、単独でのグローバル展開は難しい」と話しています。 その際、海外の企業とうまく提携するための要素は数多くありますが、その一つは効果的でインパクトのあるコミュニケーションです。
グローバルコミュニケーション力を磨くための手段として、NEIが選ばれた理由がここにあります。
NEIでのトレーニングで自信をつけた社員は、若手も海外企業へのプレゼンテーションやディスカッションの場で積極的に英語で発言していますし、自主的にチーム内の会議を英語にするなど社員自身で英語習得のためのモチベーションも非常に高いです。