導入事例

ケーススタディ

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グローバル・トランスフォーメーションへの挑戦

2025年に創立50周年を迎えるJCRファーマ株式会社は兵庫県芦屋市に本社を置く製薬会社。
2025年に創立50周年を迎えるJCRファーマ株式会社は兵庫県芦屋市に本社を置く製薬会社。
バイオ医薬品の開発に強みを持ち、希少疾病を抱える世界中の患者の皆さんと共に病に立ち向かっています。
「研究開発とモノづくり」で新たな価値の創出に挑戦し続け、常に他社より「一歩前に出る」企業であることをモットーに、グローバルで存在感のある研究開発型企業を目指してきました。
同社がグローバルで戦える組織づくりを実現するために取り組んできた、これまでの歩みをご紹介します。
川田 直紀さん
経営戦略本部 経営戦略部 部長
2000年、JCRファーマ株式会社に研究職として入社。

臨床試験をおこなう開発部門で長く従事し、2000年代以降JCRファーマの開発品目において、企画面での各種業務に携わってきた。
2018年より現職、グローバルに事業を発展させるための経営方針の立案や組織の強化に取り組んでいる。

今回お話を伺ったのは経営戦略部 部長 川田直紀さん
――JCRファーマのグローバル・トランスフォーメーションはどのようなところから始まりましたか?

私自身が入社した2000年はまだ100~120人規模の会社。当時は創業当時からの尿由来製品と成長ホルモンに関する製品2つのみでした。1990年代に生体由来成分の未知のリスクが問題視されていたことからバイオ医薬品に舵を切りました。そこから2000年代の10年間はJCRファーマとして最初のバイオ医薬品であるエリスロポエチンの開発に費やされましたが、今振り返ると当時は明確に“グローバル”を意識していたようには思えないですね。ただし少子高齢化の進む日本だけでは製薬会社が大きく成長していくのは難しくなりつつあり、薬価制度のもと薬価がどんどん切り下げられているという現実もありました。また製薬会社は1つの製品を作り上げるまでには10年以上かかるのが一般的です。

10年、20年先というのは一般的な企業からすると長い時間軸かもしれませんが、製品開発のビジネスサイクルから鑑みるとそこを見据えて何かを始めないと間に合わないのです。そのような時代背景の中で、イギリスの製薬会社と2009年に資本提携を行ったことをきっかけに、そこから一気にグローバル化が加速していきました。

単に英語を話せるというだけではなく、プレゼンテーションのスキルやリーダーシップといった角度からも、総合してグローバルコミュニケーションを育むことができる人材を育成することに力を入れています。
――それに対応する“グローバル人材”の育成はどのように行っていますか?

人材の育成というのは大きな課題のひとつです。まずは英語でビジネスをできることが当然のスキルではありますが、単に英語を話せるというだけではなく、プレゼンテーションのスキルやリーダーシップといった角度からも、総合してグローバルでコミュニケーションを育むことができる人材を育成することに力を入れています。

“英語ができることは必須”と申し上げましたが、私自身も現在進行形で英語を勉強している者のひとりです。2017年からNEIで学習を始めました。40歳を超えると勉強ってしんどいんですね(笑)。ただ歯を磨いたり食事をするのと同じように、英語の勉強も生活の一部にしてしまうことが大事で、やっているうちにそれが習慣化して努力と感じなくなっている。

そしてそのうちに気が付いたら聞こえているし話せているんです。

個人的な感想としてNEIの良いところは英語を始めることへの敷居の低さ。オンラインレッスンなので通わなくて良いし、1コマ約30分でフレキシビリティもありますし、自分自身の業務や興味関心に直結した内容で学ぶことができるので「英語を勉強している」と気負いすぎる感覚が少ないです。

現在は会社が費用を100%負担しているので人事研修担当が進捗をチェックしていますが、個々人の英語のレベルや業務内容が全く違っても問題なく取り組むことができる点も安心ですね。

――今後のJCRファーマの展望を教えてください

現在JCRファーマは、自社の希少疾病に対する開発品を世界中の患者さんに届けるための本格的なグローバル化への転換期にあります。社員数は800名を超える企業になりましたが、そのほとんどが日本人で、組織の実態としては日本スタイルのビジネスが根底にあって、そこにグローバルの観点が入ってきた、という感じです。

現在のポジションに着任後は海外機関投資家とのミーティングなど英語でやりとりする場面も増えました。NEIでトレーニングを始めた当初は英語でのやりとりに自信を持てずにおり、最初は通訳を介してのコミュニケーションでしたが、いつの頃からか自然と通訳なしで会話できるようになっていましたね。上達を実感できる、というのが何よりのモチベーションです。

渡利 綾子さん
管理本部 人事企画部 次長

JCRファーマへ英語トレーニングを提供しているNEIとは2017年に出会いました。弊社の会長兼社長である芦田も「我々の規模で、単独でのグローバル展開は難しい」と話しています。 その際、海外の企業とうまく提携するための要素は数多くありますが、その一つは効果的でインパクトのあるコミュニケーションです。

グローバルコミュニケーション力を磨くための手段として、NEIが選ばれた理由がここにあります。

NEIでのトレーニングで自信をつけた社員は、若手も海外企業へのプレゼンテーションやディスカッションの場で積極的に英語で発言していますし、自主的にチーム内の会議を英語にするなど社員自身で英語習得のためのモチベーションも非常に高いです。

NEIスコアの目標値を人事評価のなかのひとつの項目である“自己啓発”内に定め、その伸びを可視化することで評価をしています。社内の共有指標のひとつとしても活用しています。

2017年は52名のJCRファーマ社員がNEIに参加。2023年5月現在、390名のJCRファーマ社員が参加。